論文の筆者欄に「et al.」の文字を見たことありますよね?これは、論文の筆者が複数いるとき,そのうちの数名だけ名前を書いて,その他の人を「他」と省略するときに使います。
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et al.
~他
本記事では、この表現の起源や例文を紹介します。
「et al.」の起源
ラテン語の「et alii」のようで,意味は「その他の人・もの」なんだそうです.そしてこの表現は通常イタリックで書きます.ですので,論文の参考文献などを見ればわかると思いますが,この et al. だけ字体が違っています.
et al. の使用例
例としては,「鈴木太郎 他」の場合,以下のように書きます.
- Taro Suzuki et al.
- T.Suzuki et al.
細かいフォーマットは過去のものに従うべし
Taro SuzukiかT.Suzukiかはその論文やレポートのフォーマットによります.投稿する学会の過去の論文や,過去のレポートを参照してフォーマットを合わせて書きましょう.
フォーマットを合わせることで見栄えがよくなるだけでなく,使いまわしも可能です.一度きちんとしたフォーマットで書いておけば,もしその論文やレポートの続編を書くときなど,そのまま使えるからです.
注意点
最後の「.(ピリオド)」は文の終わりでなくても付くので忘れないようにしましょう.また,上述しましたが,et al.の字体はイタリック体です.これも注意してください.
英語論文・レポートで用いる他の略語
英語論文やレポートで見かける他の略語の代表格として,「i.e.」や「e.g.」が挙げられると思います.これらの略語も本ブログで紹介していますので,是非ご覧ください.
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英語論文を書く際に参考になる本を紹介
私自身,英語論文を書くときに参考にしているのが以下の本です.
タイトルは「NASAに学ぶ英語論文・レポートの書き方」.
この本は科学論文を書く際に注意する点,具体的には曖昧な表現の避け方や論文のフォーマットなど,「マナー」が詳しく書かれています.
私は,一度ざっと読んで,後は辞書的に使っています.おすすめです!
NASAに学ぶ 英語論文・レポートの書き方 ?NASA SP-7084テクニカルライティング?
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論文のフォーマットやマナーよりも,「内容をいかに読者に伝えるか」を学びたい人は以下の本「理科系のための英文作法」をおすすめします.
これを一度読むと,英語論文を書く際の心構えが変わります.
ページ数が少なくて読みやすいので是非手に取ってみてください.以下のリンクは私がこの本を読んで印象に残ったことを書いていますので,お時間のある方は是非ご覧ください.