論文・レポート独特の表現として、略語を使う場合に
「(以下,~と呼ぶ)」
というものがありますよね。具体的な例としては
「Non Govemmental Organization(以下、NGOと呼ぶ)」
などといった表現です。
論文を書いたり読んだりした人なら一度は目にしたことがあると思います。この表現ができるだけで、以下のメリットがあります。
- 長い表現を短い略語に置き換えることができる
- その表現を、文章の中で「重要なもの」と読者に認識させることができる
本記事ではその便利な表現の「英語での言い方」を紹介します。
論文で頻出の「以下、〜と呼ぶ」という英語表現
「以下、〜と呼ぶ」という英語表現は以下のようになります。
-
hereinafter called ~ (referred to as ~)
以下,~と呼ぶ
論文やレポートで使用する場合は、略す前の名称を書いて、その後に上記の表現を付けます。
以下、hereinafterを用いた例文を紹介します。
hereinafter を使った例文、使い方
[例文1]
This "manzai" duo is "Black Mayonnaise" (hereinafter, this is called "BlaMayo").
この漫才コンビはブラックマヨネーズ(以下,ブラマヨと呼ぶ)です
[例文2]
In this system, the core technology is "Deep Learning" (hereinafter, this is called "DL").
このシステムにおけるコア技術はディープラーニング(以下、DLと呼ぶ)です
例文(this is を省略したバージョン)
ダブルコーテーション「”A”」は付けても付けなくてもよいです.こんな感じで使います.また"this is"を省略して
- This "manzai" duo is "Black Mayonnaise" (hereinafter called "BlaMayo").
- The core technology is "Deep Learning" (hereinafter called "DL")
としても良いです。
こっちのほうがすっきりしていていいですね。
さらにすっきりさせて以下のようにも言えます。
[例文3]
Deep Neural Networks (hereinafter "DNN") is common in perception AI.
深層学習(以下"DNN")は知覚AIの分野ではおなじみである
hereinafterの後すぐに略語を持ってきてもOKです。
そして上の例のように、「AAA(hereinafter "~~~")is ...」とhereinafterを文の途中に置いてもOKです。
他の表現(refer to ~ as ...)を使った例文
他の例文として,「refer to ~ as ・・・」を使って以下のような文をつくることもできます。
[例文4]
This "manzai" duo is "Black Mayonnaise" (hereinafter, referred to as "BlaMayo").
この漫才コンビはブラックマヨネーズ(以下,ブラマヨと呼ぶ)です
これも同じ意味になります.
「refer to ~ as ・・」の使い方は以下のページに記載されています.
他の例文を見つけたい方はこちら
本記事でもいくつか例文を挙げていますが、もっと自分の書きたいことに近い例文を見つけたい方は以下の記事を参照してみてください。
以下の記事では
- Google検索・サジェスチョンを用いた例文検索や、
- 英語表現検索サイト
を紹介しています。
私は英作文にかなり使えると思っています(実際に私が使っています)。
参考にしていただけたら嬉しいです。
まとめ
論文ではよく見る表現ですし,これが使えればあなたの論文もグッと「論文らしく」なると思います.是非使ってみましょう.