英語論文・レポート・メールの書き方 - 使える英語表現・フレーズ集 -

社内報告書や技術論文,Eメールなどで使える便利な英語表現・熟語,書き方や作法を書き留めていくブログ

【英語】ボキャブラリ・文法よりも『ロジカルに話すこと』が大事?【落合陽一】

【本記事の目次】

私が海外で働いてみて思ったこと,それは,

単語力(ボキャブラリ)よりも文法よりも
ロジカルに話すこと』が大事

 だということ.

 

当然,単語力・文法知識ゼロでは何も言えませんが,例えば同じ単語力・文法知識でもロジカルに話せるか否かで伝わり方が数倍違います(定量的には測れませんので,感覚的に(笑))

 

東京大学助教の「現代の魔術師」こと落合陽一さんもネットのインタビュー等で同じことをおっしゃっていました.たくさん海外で発表されている方なのでとても説得力ありますね.

newspicks.com

 

私は説明がとても下手なのですが,昔,上司に紹介してもらった本を読んで,少しはましになったと思っています.

その本は日本語の書き方・ロジカルシンキングの本なのですが,仕事で英語を使うようになった今でも重宝しているので本記事で紹介したいと思います.

 

 

 『入門 考える技術・書く技術』

この本を読んで,少し意識するだけで文章が劇的に変わることを実感すると思います.

ポイントが的確に書かれていますし,そのポイントも多すぎない(←これ重要).読み終わった瞬間から実践できることばかりです.

 

こんな方におすすめ

特に「自分は説明が下手だ」

「お前の説明はわかりづらい」

と言われ、悩んでいる方には本当におススメです.

 

ボリュームも少ないのですぐに読めると思います.

入門 考える技術・書く技術

入門 考える技術・書く技術

 

 

この本の基本ポリシー

 基本的にはこの本は

『読み手の疑問・関心に向かって書く』

 という考えに基づいています.

論文やレポートを書くときに最も重要な考え方と言えるでしょう.

 

この部分が最も大事なのですが,本記事ではそれ以外の部分で,特に英語でのレポート・論文・メールの執筆に使えるなと思ったところがあったので,それを紹介します.

 

「感謝の言葉にPDF」

本書でメールのフォーマットとして提言しているものです.

ビジネスメールは:

  1. 感謝の言葉
  2. P: 目的ステートメント(主メッセージ)
  3. D: Detail(詳細)
  4. F: フォロースルー(今後のアクション

の順番に書くと良いというもの.

 

ここで具体的な例を紹介します。
以下,本書より抜粋したメールの例です.

(感謝の言葉)
ABCプロジェクトのアドバイス、本当にありがとう。助かりました。

(P: 主メッセージ)
ところで、問い合わせの中村君の件、中村君はチーム・リーダーとして十分にやっていけると思います。吉田さんとはまったく同意見です。私は、前の職場で3年間、彼の上司としてやってきたが、彼を非常に高く評価しています。

(D: 詳細)

  • 第一に、彼は非常にリーダーシップがあります。吉田さんもご存知のA商品は、実質、彼がリーダーになって商品化したようなものです。
  • また、部下の面倒見もとてもよいです。部内では、若手から慕われる兄貴分的な存在でした

(F: 今後のアクション)
もし何か木になっている点や聞きたい点があれば、いつでもお電話ください。今月25日から米国出張の予定が入っているが、それまではこちらにいます。それではよろしく

 

どうでしょうか?とてもわかりやすいですよね.

もちろんこのメールよりも短い文章でも,「感謝の言葉にPDF」の構成をとることで,相手にとって非常に読みやすい,そして伝わる文章になると思います.

 

英語での文章作成にも使える!

これは英語でも同じです.テレビ等で「私は~~と考えています,なぜなら(because...)」という日本語吹き替えを聞いたことがありませんか?

これは英語でよく使う表現(主メッセージ,because 理由・詳細)なのですが,これこそまさに「PD(F)」の部分なのです.

 

主メッセージ⇒詳細という表現を本当によく使うし,これを使うことで相手に伝わります.逆に詳細(言い訳など)から述べて,最後に主メッセージを言うのは最悪です.

詳細の部分で相手の集中力が切れてしまったり,途中で質問や意見が飛んできて主メッセージまで辿りつけないことがあるからです.英語で文章を書くときは特に「PD(F)」の部分に気を使いましょう.

 

まとめ

この本を紹介しておきながら,私の文章は全然読みやすくないですね(笑).

ただ,言いたいこと(主メッセージ)はこの本を読めば相手に伝わる文章が書けるということ.英語でもこの本に書かれていることを意識すれば良い文章が書けると思いますので是非試してみてください.

 

ちなみにこの本の本家は以下の本です.こちらも有名です.

考える技術・書く技術―問題解決力を伸ばすピラミッド原則

考える技術・書く技術―問題解決力を伸ばすピラミッド原則

 

 入門者は先に進めた山崎康司さんの書いたほうをおススメしますが,もっと詳細に知りたい方は是非本家の本も読んでみてください.