論文やレポートの中で,既に記述したことに対して、
「前述の手法は」とか「上述した結果は」
という表現は良く使いますよね。
また、筆者は仕事で特許の明細書を書いたり読んだりするのですが、その中でも「前述の」とか「上述の」といった表現が頻出します。
本記事では、その「前述の」、「上述の」の英語表現を紹介します。
まず、「前述の」、「上述の」のを意味する英語表現は以下のとおりです。
-
said
前述の,上述の,当該
使われ方の例としては以下のようなものがあります。
saidの使い方
以下にsaidの使い方の例を挙げます。
- said method = 前述の手法
- said results = 上述した結果
特許のクレーム(請求項)で使われる
また,特許の明細書の記述などで使われるときは「当該」と訳したりします.
私は仕事柄、特許調査・執筆を行うのですが、クレームの中で、一度出てきた単語に対して「said」をつけて「前述の、当該」などと訳します。
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類似表現「as above = 上記の」
類似表現として「as above」が挙げられます.
この表現のニュアンスとしては「上で説明した通り(as explained above)」や「上に述べたように(as mentioned above)」であり,said と似ています.
違いとしては said は名詞を修飾するということです.
以下に「as above」の例文を載せた記事のリンクを貼っておくので,是非本記事と併せてご覧ください.
ちなみにですが、「以下のように、以下の通り」の英語表現である「as below」に関しては以下の記事で使い方をまとめているので興味のある方は併せてご覧ください。
まとめ
「前述の」という表現は論文・レポートを書いたことのある人ならどれだけ重要であるかわかるはずです.こういった表現を使って,単語一つ一つが何を指しているのかを明確にし,読み手にとってわかりやすい文章を書けるようにしましょう.