「調査する」という表現は論文・レポートには必須です.
ただ「調査する」という意味の英語表現はたくさんあり,その使い分けが難しい.
私もいつも迷います.
そこで,本記事ではそれらの違いを書いていきたいと思います.
以下、本記事の目次です。
「調査する」という意味の英語表現
「調査する」という意味の英語表現はたくさん存在します.
まずは以下にリストアップしてみます.
- investigate
- look into
- survey
- inspect
- examine
他にもstudyだって調査するって意味があるし,もっとたくさん存在します.
これらの中には非常に近いニュアンスをもつ同士もいれば,結構違うニュアンスをもつものもあります.
私は語学の専門化ではありませんが,経験を交えてがんばって説明しようと思います.
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ingestigateとlook into のニュアンス
何かの原因や真実を究明する,というニュアンスがあります.
実際に「investigate the cause(原因)」という表現をよく見ます.
例えば実験をして,うまく行かなかったり,気になる結果を得たとき,その原因を調査するときはこのinvestigateやlook intoを使います.つまり研究分野と密接している言葉と言えるのではないでしょうか.
investigateとlook intoの明確な違いはわからないのですが,論文など紙の上の表現ではinvestigateが多く,look intoはややカジュアルな印象があります.
survey のニュアンス
人の意見や既存のものを調査するときに使います.
「先行論文を調査する」ときなどは,このsurveyを使うことが多いです.
surveyのsurは「上から」という意味があるらしく,上から見渡すという意味なのでしょうか.
研究分野では論文・特許調査がマストなので,surveyはよく使います
inspect のニュアンス
「どこがおかしいか調査(検査・診断)する」というニュアンスです.
つまり調査というより検査や診断のほうがしっくりきますね.
私はソフトウェアエンジニアなのですが,実装したソースコードに悪いところがないか検査することをインスペクション(inspection)といいます.これで覚えました.
examine のニュアンス
examineも調査するという意味なのですが,
原因を調査するのではなく,何か起きている現状やその人・物を注意深く見る,
という意味合いが強くなります.
そのときまさに起こっていることを観察するときなどに用います.
まとめ
「調査する」という表現はよく使いますが,これだけ同じ意味の言葉があって,それぞれ違いがあります.
これはつまり「調査する」という表現は曖昧で,他の「検査する」や「観察する」などの表現で置き換えたほうが伝わることを意味しているのではないでしょうか?
ですから,相手に正確に伝えることを目標として,細かいニュアンスの違いを意識してみてはいかがでしょうか?